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  • 執筆者の写真MIHARU

一緒に泣くことしかできなかった。祖父の涙から始まった「BODYアーチ」の夢。

更新日:2021年5月16日

「俺は死にぞこないだ」祖父が泣いた。75歳だった。何もできなかった。一緒に泣くことしかできなかった。


囲碁をさす近所の友人が亡くなった。周りの人がどんどんいなくなっていく。


祖父と私はよく一緒に行動した。頑固で無口で警察のお偉いさんだった祖父は、「ありがとう」も「ごめんね」も言わない人だった。でもなぜか 私と祖父は仲良しだった。二人で自転車に乗って 山にわらびを取りに行ったり、山の谷合の川で一緒に泳いだ。でも、だんだん自転車も危ないからと乗らなくなった。



プライドが高い気の強い祖父がぽろぽろ涙を流す。未熟ながらに私は思った。祖父は仕事があって 生きがいがあって 社会で必要とされ続けていれば心を取り戻せると。


でもなかなか、仕事を私が持ってこれるイメージはわかなかった。ならば、健康な体ならば 活力が湧いて、自分で仕事をさがそうという気持ちになるはずだと思った。


30年前は 世の中は エアロビクスやフィットネスがファッションだったころだ。私も多聞にもれず、ハイレグのレオタードでハイキックをしていた部類だ。そんなころに 高齢者の運動をやろうと提唱しても誰も反応しなかった。


自分でやろうと思った。会社員をやめて動き出した。資格も取った。熱をもって動くうちに 協力してくれる人が出てきた。


そして 平成18年から世の中に介護予防ができたときには 弊社の高齢者の運動はすっかり根付いていた。


祖父は13年前に亡くなった。一番体操に出てきてほしいのは、祖父のように プライドが高く 老人会には入らず 家にいる高齢者。人の中に出て あなたの人生で培ってきたことをぜひ伝えてほしい。練られたその経験と人柄で人に声をかけてほしい。つらいとき「いけなかったね・・・」「悪かったね・・・」とかける言葉のトーンは、若い人にはまねのできないこと。魅力がたっぷりあるじゃないですか。


「元気で頑張りましょうよ!死にぞこないなんてこと 絶対にない!」

「うちのお父さん、どこに行った?」と言ったら「あ~。あそこ」という健康づくりの場所にしたい。


年を重ねると行くのはデイしかないような将来は嫌だ。私は嫌だ。

自分の健康増進をする時代が来た!

BODYアーチには お役に立てる教室があります!

一生通い続けられる場所でありたいと願っています。



BODYアーチ主宰 望月美春






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